公立の中高一貫校が説明会をすると、どこでも満員御礼で、人はあふれんばかりに集まるそうです。
なぜか?
それは「中高一貫」にこめられたイメージ。これまで「中高一貫」といえば、名門の国私立の学校がその代名詞だったわけです。
受験を潜り抜けてまずこの名門国私立校に入るのが大変。また入ったら入ったで、かなりの速いスピードで進む授業についていかなければならない。
俗にいう、2・3・1制です。
中学の勉強を2年で、高校の勉強を3年で、最後の1年は受験体制で臨む。そして、親も授業料や寄付金等などで子供と同様、大変な思いをして6年間を過ごす。
その結果、何がもたらされるかと言うと、名門国私立高校のたたき出す大学実績です。
2006年高校別東大合格者数一覧
■私立 ※公立 ○国立
1位 ■開成 東京 140
2位 ■麻布 東京 89
2位 ○筑波大付駒場 東京 86
4位 ■灘 兵庫 80
5位 ○学芸大付属 東京 77
6位 ■栄光学園 神奈川 70
7位 ■桜蔭 東京 68
8位 ■海城 東京 52
9位 ■ラ・サール 鹿児島 50
10位 ■駒場東邦 東京 46
11位 ○筑波大付属 東京 45
12位 ■聖光学院 神奈川 44
13位 ※岡崎 愛知 36
14位 ■東大寺学園 奈良 35
15位 ■広島学院 広島 33
15位 ■久留米大付設 福岡 33
17位 ■桐朋 東京 32
18位 ■武蔵 東京 30
19位 ■巣鴨 東京 29
20位 ※宇都宮 栃木 28
20位 ※一宮 愛知 28
20位 ■女子学院 東京 28
20位 ■洛南 京都 28
東大合格者数20位までのうち、公立高校は3校、国立が3校、私立は17校。
中高一貫という甘美な響きは、実は私たちにとって、この圧倒的な大学実績によってもたらされていたのではないかと思います。
これだけ私立の中高一貫校の強さをもう長い間見せられ、聞かされれば、やはり中高一貫に行かねば、ダメかと脳の中にインプットされてしまいます。
そこにもってきて、今、世間では2極化というくくりで、東大合格者の平均年収は1000万以上というデータを突きつけられれば、下を向くしかありません。
実は、そうした素地のあるところに、「公立の中高一貫校」という魅力的なキーワードが入った学校を急速に設立していくという国のプロジェクトが重なり、今や「公立の中高一貫校」の説明会には、人があふれることになる背景があると思うのです。
<お役立ちリンク集>
中学受験の親技
公立中高一貫ネット
Honma Note