8、偏差値で測れない優秀な生徒

2006年春、開校した都立小石川中等教育学校。

都立の名門小石川高校の中高一貫化の「前期」3年間を過ごす高校として設置された。


週刊東洋経済より 2006/7/8号



ある大手塾によれば、小石川中等の合格者の中には偏差値35~36
で合格した生徒もいれば偏差値60で不合格だった生徒もいるという。

遠藤隆二校長は、合格した生徒の優秀さに自信を示す。

「入学式翌日「入校時テスト」として新入生に中1レベルの数学と中
2レベルの国語を課したが、結果は数学94.8点、国語62.7点
と高い平均点が出た。

「適性検査」で志望者たちの力がわかるのかとの声が聞かれるが、こ
の結果だけ見ても、新入生の力が分るはずだ」



適性検査について、こうした数字に基づいた発言は珍しく、貴重な意見であることは間違いない。

あとはこれがこれからどう推移していくのか?

こればかりはあと3年、6年待つ他はなく、公立の中高一貫校の校長先生は、小石川の遠藤校長のように、途中経過について、差し支えない範囲で、データに基づいた発表をしてくださることを望みます。

また、この記事(週刊東洋経済より 2006/7/8号)でもう1つ示唆に富む話がありました。



04年には小石川高の生徒が、ポーランド化学アカデミー物理学研究所が
主催する国際論文コンテスト「ノーベル物理学賞への第一歩」で日本人で
初めて入賞した。

さらに、今年も3月に小石川高を卒業した女子生徒が入賞を果たしたこと
生徒達にとって刺激になっていると遠藤校長は喜ぶ。ちなみに、提出論文
は英語で書かれている。


生徒がこのコンテストで入賞したことは、難関大学への進学者数で優劣
を競おうとする都立他校と、小石川高との違いを具体的に示す一例です。

本校を卒業して直接海外の大学に入学する生徒がもっともっと増えれれば
いいと思う。


『難関大学への進学者数で優劣を競おうとする都立他校と小石川高との違い』のところは、凄く興味深い個所でした。

どの公立の中高一貫校もこのようなきとんとした考えの元にそれぞれ運営されるのか。

その辺について、もう少し考えてみましょう。

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