「小石川中」論争 元祖・都立、隣に私立開校で抗議

10月13日 毎日新聞
 卒業生に多くの政治家や文化人がいる「東京都立小石川中等教育学校・高校」(文京区)の隣に来春、私立「村田学園小石川女子中学校」が開校する。ところが、同じ「小石川」の名前を使うことをめぐり、都立側が「生徒や受験生が混乱する」と抗議したことに、私立側は「地名なので問題ない」と反論。両校は「混乱を避けるため努力する」「校名表示で区別化を図る」など異例の協定を結んだ。校名論争は、私立側が校門の看板を付け替えるなど譲歩する形で決着した。

 都立小石川は、民主党の小沢一郎代表、俳優の加藤剛さん、狂言師の野村万作さんらが卒業した名門校。1918年に創立され、旧小石川区(現文京区)に学校があったことから50年に現在の校名になった。06年4月に中等教育学校を開校し、中高一貫となった。

 一方、小石川女子中は、元々あった村田女子高校に併設される中学。学校法人村田学園の亀田光昭理事長によると、村田女子高は02年から定員割れが続いたことから、高校の定員を減らして中学を新設。6年一貫教育で進学実績を伸ばしたいという。中学も高校と同じ校舎を使う。

 かみついたのは、都立小石川の栗原卯田子校長だ。最寄り駅近くにある案内板や校門に掲げた看板は「村田学園」の文字は小さいが「小石川女子中学校」の文字が数倍の大きさ。女子の制服は、都立側はネクタイ、私立側はリボンと異なるが、同じ三つボタンのブレザー。スカートは同じチェック柄で、基調が都立側がグレー、私立側はピンク。栗原校長は「制服が似ていると思う人もいるはず」と話す。

 これに対して、亀田理事長は「地名を使った校名で問題ない。違うコンセプトの新しい学校を強調したかったため、小石川女子中の文字を大きくした。制服は全く異なるもの」と反論していた。

 しかし、話し合いの末、亀田理事長と栗原校長は8月(1)受験生を含め、生徒が混乱しないようにお互い努力する(2)小石川女子中は看板やパンフレットに必ず村田学園の名前を付け、小さかった村田学園の文字を大きくし、区別化を図る(3)今後も緊密に連絡を取り合い、問題があれば対処していく--との内容の協定を結んだ。

 中学受験に詳しい森上教育研究所の森上展安社長は「私立側が名門・都立小石川のイメージを利用したのだろう。経営に苦しむ私立側にとって苦肉の策だろうが、都立側もおとなの対応をしても良かったのでは」と話している。【三木幸治】

来年から「抽選」廃止 中高一貫校の選抜法

今後この抽選廃止の流れは強くなり、最終的には抽選は廃止されることになるでしょう。この傾向は国立附属中学校でも加速すると思われます。

2007年10月04日 佐賀新聞
 佐賀県教委は3日、来年度の中高一貫校入学者の選抜方法のうち、これまで最終段階で実施してきた「抽選」を廃止すると発表した。今後は、生活面の評価を従来より重視。適性検査、面接に加え、各学校が行ってきた独自検査を工夫する。また、透明性を高めるため事前に配点を公表、独自検査の結果も開示する。

 中高一貫校の選抜は「受験競争の激化、低年齢化を防ぐ」とし、5年前の導入時から適性検査、面接などで児童を幅広く選び、最終的には抽選で合否を決めてきた。

 県教委は抽選廃止について県民から「学校では努力すれば報われると教えている。抽選は偶然性に左右され、小学生が理解するのは無理がある」と意見が相次いだことや、全国的に抽選を実施する都道府県の割合が減ったことを理由に挙げた。

 一方で、市町教育長への調査では抽選の廃止に対し「賛成」が8人、「反対」が9人、「その他」が6人と意見が分かれた。また、抽選の継続を求める声があったことにも触れ、県教委は「問題意識を持ち続けたい」とした。

 検査結果の開示の範囲や、配点などの詳細は、20日から開く学校説明会で、児童と保護者に説明する。


 

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