6年かけ自分のテーマを勉強 神大の中高一貫校構想
神戸新聞 2007/09/05
神戸大が、発達科学部付属小、中学校の再編計画に絡み、二〇〇九年度に神戸市東灘区で開校する中高一貫の中等教育学校は、高校の部分を含む県内初の国立大付属校となるため、関係者の注目を集めている。なぜ今、中等教育学校なのか。付属学校再編推進室に、これまでの経緯や構想の概要を聞いた。(霍見真一郎)
新中等教育学校について、大学側は「受験エリート校」という見方を否定する。授業では、高校で学ぶ内容を前倒しで教えて受験に備えることはしないという。大きな特徴の一つは、生徒が六年かけて、自分の関心のあるテーマを選び、調査・研究する総合学習。卒業論文の提出も求める。大学進学後の「知の足腰」を鍛えるのが狙いという。
目指す生徒像は「国際的視野をもち未来を切り開くグローバルキャリア人」。中等教育学校は「単に中学と高校をつないだものではない」といい、六年間を二年ずつに分けたカリキュラム編成を計画している。
中等教育学校から神戸大への推薦枠は一切ないという。エスカレーター方式にしなかったことについて、和田進同再編推進室長(59)は「国立大は運営費の約半分を国の交付金にたよっているため、特定の学校に入学推薦枠を設定するのは適切でないと考えた」と説明する。
同大学によると、付属高校を検討する委員会を学内に置いたのは一九七〇年代。しかし高校は既存の小、中学校と異なり、教員養成を主目的とする教育学部付属である必然性がないとされた。
同学部付属小、中学校などが九二年、発達科学部付属に改組された後、「神大の教員や施設を有効活用できる六年一貫校を作りたい」という声が上がり、〇四年の大学法人化を機に検討が本格化した。
〇九年度開校だが、一四年度までの六年間は付属小学校からの連絡進学だけ。一般募集は一五年度が四十人、一六年度からは八十人に拡大する。
同大によると、国立大で現在、中等教育学校を置くのは、東京大、奈良女子大、東京学芸大の三校。