横国大付属中と光陵高、09年から中高一貫コース設置へ
2007/06/26 神奈川新聞社
横浜国立大学(横浜市保土ケ谷区)への優先的な入学を視野に入れた、国公立の「中高一貫コース」を県内で設ける構想が二十五日、明らかになった。同大付属中学校(同市南区)と県立光陵高校(同市保土ケ谷区)の連携で、今年の小学校五年生が同付属中に入学する二〇〇九年度から始める。全国的にも珍しい取り組みで、最大で一学年四十人が中高一貫教育で学ぶ。
一貫教育では中高の六年間を見通したカリキュラム編成で授業を展開でき、生徒にとっても高校入試のプレッシャーを受けずに将来設計を考えながら学校生活を送れるメリットがある。
付属中では〇九年度から対象の生徒を受け入れ、光陵高はこの年代の生徒が入る一二年度から取り組みを本格化させる。一学年二百四十人規模の光陵高への付属中からの進学者はこれまで多い年で五、六人で、コース化で一学年の二割弱に相当する四十人まで受け入れる態勢を整える。
入試では付属中出身生徒向けの特別枠を設ける。学力試験を行わず、調査書と面接を中心に合格者を決める。
入学後は別の中学校出身の生徒とクラスを分けず、大学進学実績向上に向け県教委が指定した進学重点校としての取り組みと連動させる形で授業を行う予定。
中高の教員交流なども進められるが、光陵高は中高一貫効果を、別の中学校出身者にも反映させたい考えだ。
横浜国大は光陵高で大学教員による模擬授業などを行う予定。連携による推薦枠などについては今後、検討を進める。
光陵高は一九六六年の開校前に同大付属高校となる構想があったが、県立高校としてスタートした。県教委は光陵高を連携校に選んだ理由について「歴史的な経緯は関係ない。教育方針と内容で選んだ。神奈川の中等教育のモデルになるような実践を重ねたい」と説明している。
全国では和歌山県で和歌山大学付属中学と県立星林高校、和歌山大学で同様の取り組みを行っているという。