平成19年度全国学力・学習状況調査ポイント
2007年4月に行われた全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)を担当した国立教育政策研究所では結果を分析し、これから具体的にどう学校で指導改善を図っていくべきかの指針を発表しています。
国立教育政策研究所→ http://www.nier.go.jp/homepage/kyoutsuu/tyousakekka/tyousakekka_point.pdf
詳細は、国立教育政策研究所のHPを見ていただくとして、ここでは主な内容を記します。ここに記された内容がいずれ学校の授業内容にも反映され、ひいては入試にも反映されると思われます。
小学校国語
国語A(知識)について、児童の平均正答率が81.7%であり、相当数の児童が今回出題している学習内容をおおむね理解していると考えられる。国語B(活用)について、児童の平均正答率が63.0%であり、知識・技能を活用する力に課題がある。
という分析を受けて、以下のような課題が浮かび上がったといいます。すなわちこれが今後授業や入試でも重要なポイントになるというわけです。
課題
※◇・・・相当数の児童ができている点◆・・・課題のある点( )内の記号は、A=国語A、B=国語B
話すこと・聞くこと
◆(A) 話し方に関する知識(聞き手の反応を確かめながら話すこと)や聞き方に関する知識(要点をメモに取りながら聞くこと)の理解に課題がある。
書くこと
◇(A,B)文章の中から必要な言葉を選んで内容を整理すること、体験等に基づいた自分の考えを書くことは、相当数の児童ができている。
◆(B) 説明文で述べている事柄の理由を要約すること、資料から必要な事柄を取り出して与えられた条件に即して書き換えることに課題がある。
読むこと
◆(A) 物語の登場人物の関係を押さえて心情を把握することに課題がある。
◆(B) 文章の内容と資料の情報とを関係付けて正しく読み取ることに課題がある。
◆(B) 二つの文章の共通点を評価し、自分の考えをまとめることに課題がある。
言語事項
◇(A) 接続語の使い方、指示語が示す内容については、相当数の児童が理解している。
◆(A) 文の構成を理解して、1文を2文に書き換えることに課題がある。
小学校算数
算数A(知識)について、児童の平均正答率が82.1%であり、相当数の児童が今回出題している学習内容をおおむね理解していると考えられる。算数B(活用)について、児童の平均正答率が63.6%であり、知識・技能を活用する力に課題がある。
課題
※◇・・・相当数の児童ができている点◆・・・課題のある点( )内の記号は、A=算数A、B=算数B
数と計算
◇(A) 整数、小数、分数の四則計算は、相当数の児童ができている。
◆(A) 数の意味と大きさの理解に課題がある。
◆(A) 問題文から式を考えることに課題がある。
◆(B) 計算の工夫を理解し、その計算方法を説明することに課題がある。
量と測定
◆(B) 地図から複数の図形を見いだし、必要な情報を取り出して面積を比較し、説明することに課題がある。
図形
◇(A) 三角形や平行四辺形の性質を理解し、角の大きさを求めたり作図したりすることは、相当数の児童ができている。
数量関係
◆(A) 計算の順序についての決まりを理解して計算することに課題がある。
◇(B) 棒グラフから数量の大小や変化の様子をよみとることは、相当数の児童ができている。
◆(B) 百分率を用いて問題を解決することに課題がある。
◆(B) 式の形に着目して計算結果の大小を判断し、根拠を明確にして説明することに課題がある。
特に公立中高一貫校の場合は、できていなかったポイントは今年の入試以降も受験生に問う手くると考えられます。また、国語においては放送による聞き取り問題が今後多くの公立中高一貫校で導入されると予想されます。